春の野草酵素をつくりながら思う
春の野草手作り酵素を仕込みに
八王子に行ってまいりました。
多摩川の河川敷や美味しい山清水の近くで
春の野草を摘んでいきます。
春の酵素作りははじめてなのでどうしようかと
思っていたところ、お友達と初挑戦することが
できました。
野草を摘みとるポイントは
「新芽」をみつけていくことです。
最初はなんだかよくわからなかったのですが
不思議と次第に目が緑になれてくるのですね。
春先になると野生の動物が新芽を食べる意味が
解ってきました。
やわらかくて酵素がたっぷり。
ああ、彼らはこれらを食べて
生命を自然から頂いていたんだと実感。
そして冬にたまった体の老廃物を
解毒するのですね
私の腕には野草のエキスがまとわりついて
茶色の液が残ります。
それをペロリと舐めてみると
草木の強い生命力の味がしました。
採集を続けていると
もはや目は「新芽センサー」!
新芽のあるところに手が伸びるようになります。
一心不乱に収穫をしているとお散歩されているおじ様が
声をかけてくださいます。
「何がとれるの?何つくるの?」
「草の種類見分けられるの?すごいね!」
野草酵素の話をすると
皆様色々語りだします。
かつてはドクダミをとって煎じて飲んだよとか
薬なんて買わなかったよ、とか。
親にいわれて野草を山に採りにいったもんだよ、などなど。
皆さん決まって毒草にだけは気をつけなさいと
お声掛けくださいました。
草の毒とはアクのことをさすそうです。
多少のアルカロイドなら5種類以上の草をまぜることで
中和され安全に美味しくなるとのこと。
そんなわけで春の酵素はとにかく色んな種類を
一心不乱に採集することが肝心。
今回は色とりどりの花びら、お友達の育てている
さまざまな果物の新芽もいただいて
きっと40種類は到達できたはず。
山の清水でキレイに洗って
そして秋の酵素でしっかりと
汚れを落とします。
そしてさらに心配なのが放射性物質。
いつもの発酵助成材にさらに米麹をくわえ
今回はより強力な発酵を促します。
麹菌の力を借りてセシウムの処理を任せます。
チェルノブイリ事故の時に日本から大量の味噌が
送られ被曝を防いだといわれています。
日本の発酵の知恵、ほんとうに素晴らしい。
さて漬け込むために
とんとん、とんとんひたすら
細かく刻む作業が続きましたが
今回の作業で一番感じたこと。
それはひとつひとつの新芽を摘むたびに
「世界はなんて豊かなんだろう」と
実感したことです。
「生命をいただきますね」と声をかけながら
新芽をいただくと、草木は「はい喜んで!」と
まるで返答してくれるようでした。
さあ、これから毎日手でかきまぜて
私の常在菌をつかって漬け込んでいきます。
おいしく、滋養に満ちた春の酵素が待ち遠しいです。
春にみなぎる生命の力。
ぜひお試しあれ!
2012 05 08