ヘッダー画像
  • トップ画像
  • トップ画像
  • トップ画像
  • トップ画像

第35,36回 押忍!鍛菌部 腸内細菌がたいへんなことになってます編



解毒女子&男子のみなさま

このたびも解毒女子の会に

ご参加いただきありがとうございました。


この度は吉祥寺、横浜と

同じテーマで開催させていただきました。


腸内細菌研究がとんでもないことに

なっていることを皆様にお知らせ

したくてずっとウズウズしておりました。

いままで知られていなかったことが

最近の研究でつぎつぎに明らかに

なっています。


3月に放送されたNHKスペシャル

驚異の腸内細菌では最近の研究が

とてもわかりやすく紹介されています。

解毒の会ではよりもっとほりさげて

それこそ人生の最大のパートナーで

ある腸内細菌とよりよい関係を

築いていく秘訣を皆さんと学びました。



今回まず皆さんに質問したこと。

それは

牛はどうやってあのおいしいお肉を

うみだす立派な体をつくれるのか?

というクイズ。

だって彼らは

「牧草や藁」を食べているだけなのですよ?


みんなにじっくり悩んでもらいながらも

皆さま、どこか牛の胃の数の多さや

食べたものをモゴモゴ反芻する習性に

なにかヒントを感じた様子。


じつは牛の胃は4つ存在します。

牧草や藁をたべてよーく噛むと

なんと2番目の胃に存在する「細菌」たちが

それをえさに増えるのだそう。

そして莫大な量にふえた細菌は

タンパク質、分解されるとアミノ酸と

して体内に吸収されるとのこと。


牛はあの立派な体をつくるために

体内に住む細菌群を胃の中で育てて

それを栄養源に吸収しているということ。


日頃身近にたべる肉のこと。

そういう仕組みだったんだ!と

みなさん思わず納得いただきました。


ところが、本来なら牧草をたべて育つ

牛も人間の都合で早く成長させようとか、

大きく成長させて肉の部分を増やそうとか、

そんな目的で色んなことがなされてきました。


牛の成長を促進させようと

牛骨粉を飼料にまぜてたべさせたところ

そのめざましい成長の早さに畜産業界は

おおよろこび。

ところが、しばらく続けたところで

私達人類はおそろしい現実と

向きあわざるを得ないこととなりました。


それはBSE 狂牛病の発生でした。

牛に牛をたべさせる。

タンパク源を食べさせたほうが

成長が早いという事実に味をしめた

人間たち。

しかしその副産物として

あらわれたのがこの病気。


つまり人工的な「共食い」をさせることで

この病気は誕生しました。

BSEの肉をたべると

人間にも影響がでるということで

随分メディアでも話題になりましたよね。


いま現在、この値段で、この頻度で

お肉が食べられるという事実。

かつてはありえなかったほどの

肉の消費に拍車がかかるなか

私達の口にはいるものへの

考えをあらためて考えてもいいなと

思うこの頃です。



さて牛の胃袋に住む微生物、細菌の

働きを知ることからはじまった

今回の解毒女子。


人間の腸内には約100兆を超える

菌がいるそうです。

種類でいえば500から1000.


それらはまるでお花畑のように

主に大腸にひろがっているので

フローラ、なんていう名前でも

呼ばれています。


どうやら、いかに多くの種類をもつか、

ということがこの過酷な時代を生き抜く

ための秘訣のようなのです。



解毒女子では初回から

熱く語り続けてきたこと。

それは腸内細菌はお母さんから

もらって代々受け継ぐという事。


産道を通ってこの世に産まれてくる時に

お母さんの菌を

体にまとわりつけてきます。

その菌をゆっくり吸って

徐々に体の中にいれていく

ということ。


そんなわけでここ最近の

お産の現場では、生まれた赤ちゃんは

すぐに沐浴させずに軽くふく程度。

それで一日は置いてあげるという

ドライウエット法が浸透しはじめて

いるそうです。


せっかくもらった菌を洗い流さないことで

赤ちゃんの健康を守ります。

アレルギーやぜんそくやアトピーに

かかる率がさがるともいわれています。


そして腸内細菌のいま一番の話題は

やはり、「肥満」の問題。


どうやらある腸内細菌が

存在しないがために

同じ量をたべているのに

太る人、痩せる人がいるとのこと。



そしてなんと!

その痩せる腸内細菌がほしい人は

どうやって腸に宿すことが

できるのかというと

健康な人の便を「移植」するという

方法があります。

「便移植」なんだかギョッとする

印象ですが、実際にこの便移植で

肥満どころか難病の治療に結果が

現れているというのですから、

これは期待が大きいお話しですね。


DNA、遺伝子の解析さえすすめば

人類は全ての病を克服できると

うそぶいていた数年前。

実はそんなに現実は簡単では

なかったのですね。

目にはみえない、しかし大変な

働きを担ってくれる微生物の存在が

あって私達は生かされていたという

事実が明白になりつつあります。


いつでも自然の摂理と働きの

偉大さに頭を垂れるばかりです。


まだまだいろんなことが

明らかになって参りますよ!

どうぞ引き続き解毒女子の会で

ともに学んでまいりましょうね!


2015 05 24