5月13日 解毒女子の会 栄養編
まだ少し肌寒い五月晴れのこの週末、
解毒女子の会 栄養編にお越しいただき
ありがとうございました!
今回はゴーヤ、みょうが、赤ピーマン、半熟たまごを
塩麹で漬けました!みょうがはほんとに美味しいこと。
ぜひお試し頂きたい一品!
そして定番の玄米、スプラウト、切干大根。
具だくさんのけんちん汁を添えました。
また春の味覚、「こごみ」が手に入りましたので
辛子酢味噌でいただきました。
こごみはお醤油とお酒とカツオ節で頂くのも
美味しいですね。
春のお野菜の灰汁は冬に躰にため込んだ
老廃物を外に出すお手伝いを
してくれます。
さてこの度も素敵なお仲間が集って下さいました。
解毒女子の会は「自分の躰のブラックボックス化を卒業する!」という
テーマも掲げています。
目にみえない躰の中のこと、まずは消化の仕組みから
臓器エプロンと一緒に辿っていきます。
今朝食べたものから思い出して、まずは口の中で咀嚼。
もぐもぐすれば最初の消化液。唾液はアミラーゼという
炭水化物を分解する消化酵素です。次に胃ではプロテアーゼという
たんぱく質を分解する消化酵素。そして小腸にいくまえに膵液!
これは脂肪を分解するリパーゼと呼ばれる消化酵素。
食べるものって口の中から消化がはじまってる。
そんな単純なことをすっかり忘れて日常を送っているのが
私たちの現状。
食べたものが上手く消化されれば
これらは躰を構成する材料になってくれます。
では上手く消化されないとどうなる?
そこで腸に残った未消化の食べ物、
残存物のゆくえについて
腸内での腐敗に話はつながっていきます。
臓器エプロンや人体模型をつかいながら
小腸や大腸のかたちを皆で辿っていきます。
みればみるほど不思議な形をしている臓器、大腸。
だって小腸でいったん下までいった消化物を
上にエンヤコラ運んでいく上行結腸。
横に流す横行結腸。
そしてやっと下行結腸。
最後の関門、S字結腸!
こんな重力に反した構造で
しかもすぐに詰まりそうな複雑な流れ。
トラブルが起こらないわけがない!
そういう臓器だよね、と一同納得。
さて今回はなんと!
内視鏡の看護師さんが参加してくださいました。
ありとあらゆる方の大腸の中を毎日診ていらっしゃる
大腸のエキスパートでいらっしゃいます。
江戸時代の観相学者 水野南北が指摘したように
「健康で人に慕われ、豊かに天寿を全うした人は
きまって大腸の血色がよく、残存物がなくキレイだった」
きっとこの言葉は本当だと、看護師Sさんはおっしゃいます。
潰瘍性大腸炎の方、ポリープがある方
毎日多くの方の腸相を観ることは
実に学びが多いとのことです。
大腸は多くの微生物、私たちを守ってくれる
常在菌の菌床となる臓器です。
ここが残存物で汚れていれば
当然菌もうまく育ってくれません。
人の体温は36度前後ですので
このまるで熱帯夜のような環境に
生ごみがあれば、すぐに腐敗し
それが大腸から再吸収されると
全身にめぐるという悪循環!
そう、鍛菌に必要なことは
まず大腸の環境整備なのです!
しっかりと毎日繊維質をとること、
そして下水道を長くつかえば管が詰まるように
大腸の洗浄もたまには必要です。
そして菌が大喜びする食べ物を
躰にいれてあげることが大切ですよね。
そして話は更に「内視鏡検査」と「患者さん」との
コミュニケーションについて発展!
内視鏡検査にくる患者さんはあまり説明も
受ける暇もなく、ひざ上丈の検査服に着替えると
検査の寝台に乗るように促されます。
するとぺろんとおしりをまくられて、
はい開きますよ!の号令とともに
肛門をバシッと開かれます。
そのままぐいっと内視鏡が突っ込まれ
それと同時に寝台がぐいーんと上昇。
患者さんの恐怖たるや、
きっと想像を絶するわ、とSさんはおっしゃいました。
この
「身体の中でもっとも人に触れられることに
不慣れでナイーブな場所を見ず知らずの人に委ねる」
という行為が、
もっと快適なやり取りに変えられないのだろうか?
という議題に、私たちは大盛り上がり!
多くの患者さんはスタート時に緊張してしまい
検査が滞ることも多々。
そして内視鏡はS字結腸が一番の関門。
大腸の最初の関所でつまづいてしまい
患者さんが怖がって検査が先に進まないことも。
そこで私たちは考えました。
もちろん医療者にももっと考えてほしい。
でもこれは医療者だけの責任ではなく
患者の側ももっと臓器のこと
根本的な構造や働きも知っておくべきだよね
そして自分の躰を人まかせにせず
自分で管理してゆくという
ことの大切さ。
皆様の意見がここで統一されました!
私のお仕事である医療コミュニケーションに
議論のテーマは繋がっていったのでした。
ああ、なんと楽しい解毒女子の会。
ほんとに皆様、毎回新しい発見と楽しいお話しを
ありがとうございます。
解毒女子道、猛進いたしましょう!
2012 5 14